旅行に行くってかなりわくわくしますよね!しかし、普段なかなかホテルを利用しない人にとっては、チェックインなどで緊張しませんか?
僕はホテルで働いているので、旅行に来た人と毎日接しています。だからこそ旅行先でのやりがちな行動がなんとなくわかります!
今回の記事では、ホテルマンである僕が教える「ホテルについて知っておいてほしいこと」をまとめました!
これから旅行に行く人は是非参考にしてみてください!!
荷物は宿泊前にホテルへ送ってOK!しかし事前連絡が必要!
あの~、すみません。
チェックインする日までに荷物を送ったら受け取ってもらえますか?
という電話でのお問い合わせは毎日あります。
基本的にどのホテルも荷物の受け入れは可能です。しかし必ずホテルへ事前連絡が必要です!
めちゃくちゃ大きな荷物ルームがあるホテルもあれば、荷物置き場がそれほど大きくないホテルもあります。そのためある程度の荷物の量や大きさを把握しておかないと、当日荷預けに来たお客様の荷物置き場がなくなってしまいます。
また、実際には複数点荷物を送っていたとしても何かの誤りで1点しか届かなかった場合、事前に荷物の点数の連絡がなければ、ホテル側では「1点だけ送ってきた」という解釈をします。
そのためチェックインした時に初めて荷物を複数点発送していたことが発覚し、手配や確認に時間がかかる、というケースもあります。
以上の2つの理由から、必ずホテルに連絡するときに「荷物を郵送したい旨」そして「荷物の形状と点数」を伝えてください!
送るときに気をつけることは?
これもホテルに連絡すれば、オペレーターから案内があると思いますが、必ず備考欄に「チェックイン日と予約者名」を記入してください!
例えば、田中Aさん・佐藤Bさん・鈴木Cさんの友達3人で旅行に行くとします。田中Aさんが旅行の予約を全部して、ホテルを1室予約しました。
ホテルの住所これだから、
ここに送っていいってよ~
と言われたので、佐藤Bさんと鈴木Cさんはホテルの住所と自分の住所だけを書いて荷物を送りました。
荷物を受け取ったホテルでは、どの予約なのかを検索して荷物の管理をしています。
田中Aさんは予約者本人なのですぐに予約が見つかります。しかし他の2人はというと、この情報だけだと「いつ、どの部屋に宿泊するのか?」が全くわかりません。
ホテルの予約をする際には基本的に「同伴者の名前は入力しない」ことが多いので、この情報だけだと「本当に宿泊をするのか」すらわかりません。
予約者はしっかりチェックイン日と予約者名を備考欄に書いてくれるけど、お連れ様の荷物は備考が空欄になっているというパターンは本当によくあります。備考欄に「チェックイン日と予約者名」は必ず書いてください!
友達同士は同じ部屋に泊まることを知っていても
ホテル側はお連れ様の名前は把握していないから
調べようがないんです。笑
チェックインの際は名前フルネームで
本日予約しています、タナカです。
ホテルのチェックインで名字だけを言ってくる人が多いんですが、フルネームで教えてください。笑
基本的にホテルでは名前を言ってもらえればチェックインができるように準備していますが、念の為客自信にフルネームを言ってもらうことによって、予約が正しいものかを確認しています。
そのため名字だけで言われてもその後に絶対にフルネームを言ってもらっています。
私の名字、珍しいほうだから、
調べれば私ってわかるでしょ??
と思う方もいるかもしれません。しかしそれが数室しかないスモールラグジュアリーホテルならそれでいいと思いますが
スモール・ラグジュアリー・ホテル
ホテリエガイドより引用
小規模な高級都市型ホテル。 (中略) 特徴としては、小規模ながら高級志向に重点をおいた商品構成となっており、高度なパーソナル・サービスが中心となっている。我が国においては、現在のところ一部しか見られないものの、今後は一つの業態として成長する可能性は十分にある。
一般的なホテルなら数百室抱えているので、案外名字が同じ人はたくさんいます。名字しか言ってくれない人はだいたい数件の予約がヒットしてしまいます(笑)
スムーズなチェックインのためにも
最初からフルネームでゆっくり言ってください。笑
チェックインの時、予約番号・予約確認書は基本的に不要
フロントでチェックインをする際、スマホをずっと見て自分の予約番号を探している人がいます。これ、実際は全然ありがたくありません。笑
例えばじゃらんで予約をした場合、お客様が見せてくる予約番号は「じゃらん上で発行された予約番号」です。この予約番号は、じゃらんの予約センターやカスタマーセンターに問い合わせをするときに使うための重要な番号です。
しかしホテルでは別のホテルシステムを使用しているので、ホテル独自の予約番号によって予約を管理しています。
もちろん時間を費やせばじゃらんの予約番号を使って予約検索をすることができますが、名前フルネームを言ってもらったほうが簡単に検索できます!
チェックインでフロントに来たら
すぐにフルネームを教えて下さい!
ホテルのチェックインは同行者の名前は必要?
基本的に「同行者全員の名前を記入する必要がある」ので、注意してください!
万が一、火事や地震などが発生して宿泊客をホテル外へ避難させる場合、宿泊客全員の名前を把握した上で避難させる必要があります!そのために同行者全員の名前をチェックインの際に記入してもらいます。
ただし、ホテルによっては予約代表者のみの名前でOKという場合もあります。
どうしても同行者の名前をホテルに伝えたくない、という人は…?
チェックインの時にどうしても「同行者の名前を書きたくない」という人がたまにいます。その人たちは「不倫」のためにホテルを利用するからです。
「不倫」以外の理由で
名前を教えたくないという人に
未だに出会ったことがありません。
残念ながら、不倫関係でホテルを利用する人は多くいます。その方々には「外部から予約確認・宿泊確認が来た場合に、予約が不見である旨を伝える」対応ができることを説明します。
誰かからホテルに対して連絡が来た場合に、事前にお客様からの申告があれば予約情報を開示することがありません。そのため、同行者の名前をたとえホテルが把握していたとしても開示しません。
とはいえ、基本的には
いかなる理由があっても
予約情報は個人情報なので
外部の人に予約情報を
伝えることはありません!
また同行者の名前をホテルが把握していない場合、ホテル側が罰則を受ける場合があるため、必ず同行者の名前を申告してください。
注意!
老舗ホテルや老舗旅館の場合、チェックインの時に記入した住所へダイレクトメールを送る場合があります。何らかの事情で郵送を希望しない場合には、事前に・もしくはチェックインの際にフロントスタッフへ伝えておきましょう!
ホテルのチェックインは、代表者ではなく同行者がすることも可能?
結論から言うと、ホテルによって対応が異なります!
大半のホテルでは、代表者が不在で同行者が先に到着した場合、同行者がチェックインをすることができます。その場合、同行者の名前・住所・電話番号を書いてもらうように指示があるホテルも、同行者が予約代表者の名前・住所・電話番号を描いてもらうように指示するホテル、両方があります。
しかし個人情報などの観点から、予約代表者でないとチェックインができないとしているホテルもありますので、一概に同行者だけでチェックインできるとは断定できません!
そのため、もし同行者が先に到着する可能性がある場合、事前にホテルへ電話相談しておきましょう!
連泊の時は必ずドアノブを使って!
どのホテルにも、必ずドアの内側にドアノブがありますよね。このドアノブ、案外使われていないんですが、ホテルとしてはドアノブをしっかりと活用しています。
ドアノブには基本的に2種類あります。
- Makeカード
→「清掃してください」 - DDカード(DD=Do not Disturb)
→「起こさないでください」=清掃不要
連泊の日は必ずどちらかを使用してください。ドアノブをどちらもかけずに外出される人がいますが、ホテル的にはドアノブをかけていないお部屋の扱いがとても難しいです。
基本的には「ドアノブが両方ともかかっていなければ清掃する」というホテルが多いのですが、実際先日僕が働いているホテルで、
清掃してって言ってないのになんで勝手に部屋に入ったの!!!
と、苦言につながったケースがあります。このお客様もドアノブを使用していなくて、そのまま清掃に入ってしまったそうです。
こういう苦言は案外(?)海外の方からは全くなく、日本人の方からばかり意見をいただきます。それをなぜか考えたんですが、(国や地域にもよりますが)外国人観光客の方はこのドアノブをしっかり活用してくれるので、どうすべきかが明確なんです!
昨日はMakeカードかかってたけど
今日はDDなんだ~
みたいな感じで。だから日本人の方、特にホテルに慣れていな方はしっかりドアノブを活用してください!!
清掃に入ってほしくないなら
しっかりDDカードを使ってください。笑
DDカードをずっとかけっぱなしもやめて!!
チェックアウト日にそのままDDカードをかけっぱなしにしている部屋があります。
ホテルによってDDの定義は様々ですが
基本的にDDカードがかけられていると
ドアノック禁止!の意味があります。
チェックアウト処理が終わっていれば、ホテルのパソコン上で確認ができるのですが、フロントスタッフが誤って他の部屋番号をチェックアウトしたという可能性もあります。
もしDDの部屋に本当にお客様がいて、ドアノックをしてしまうと、これも大きな問題になってしまうので、なかなか清掃に入ることができません。
チェックアウトする際には必ずDDカードを外して退出してください!
【チェックアウト】帰るときにベッドを綺麗にしないで!
チェックアウトの際のお願いがもう1つあります!ベッドは綺麗にしないでください!笑
日本人の礼儀としてなのかよくわかりませんが、ベッドを綺麗にして帰る人がいます。正直この行為も全然ありがたくありません。笑
基本的に清掃業務の一番の優先順位は「チェックインの時間までに全部屋の清掃を終わらせること」です。
チェックアウトがかなり遅くなってしまったお客様がいたとしても、そのあとにチェックインするお客様からしたら知ったこっちゃないってなりますよね。
そのため、清掃部屋が多くてかつチェックアウトが遅くなってしまった部屋がたくさんある場合、いつも通りの清掃をしたらチェックインの時間に間に合わないので、手を抜けるところは簡略化します。
そこで、さっきのベッドの話に戻ります。
清掃さんは「今日この後、この部屋にどんな人が宿泊するのか?」を伝えられて清掃とベッドメイクをしています。
つまり「前日にどんな人が宿泊していたか?」は全く知りません。
今清掃している部屋がベッドが2つあるツインルームだとしましょう。
入室した時点で片方のベッドが綺麗になっていた場合、
この部屋昨日1名利用だったんだ~
ベッド1つだけ仕上げればいいからラッキー
と清掃さんは解釈し、シーツのしわや枕の位置を簡単に直して終わらせます。
(ツインルームの1名利用は案外多いんです。)
しかし実際は前日2名で宿泊していて、片方はベッドを綺麗に帰っていた、というケースは残念ながら案外あります。笑
あともう一つの理由は、ベッドのシーツがぐちゃぐちゃになっていたほうが、シーツ交換しやすく、清掃の時間が短縮できるんです!!
翌日に宿泊する別のお客様のためにも
ベッドはぐちゃぐちゃのままお帰りください!
チェックアウト後の連絡は?
うわ~。ホテルに忘れ物した~。
忘れ物が発覚すると、テンション下がりますよね。
それでホテルに連絡するときにも気をつけてほしいことがあります!!
チェックアウト後にホテルに連絡するときに必要な情報は「予約者名・日付・部屋番号」です!
予約者名がすぐに言えない旅行ってあるの?
って思う方もいるかもしれませんが、実は多いです。
- 婚礼予約
→結婚した相手の名前がいまいち覚えられていない - 会社の社員旅行
→このホテルを予約した担当者がわからない - 不倫の宿泊
→今電話している状況的に名前を言うことができない
案外、不倫の宿泊はありますね。笑
こういうときに「自分の名前と自分の電話番号」を言われても、もちろん宿泊履歴は見つけられません。笑
万が一忘れ物が見つかった場合、結果的にこの情報は必要になるのですが、1番最初に必要な情報は「いつ・どこの部屋に滞在していたのか」ということです。
予約者名が不明確な状態でホテルを利用するなら、せめて「ホテルを利用していた期間と部屋番号」はメモしておきましょう。笑
では最後に今回の記事をまとめます!!!
- 荷物は宿泊前にホテルへ送ってOK
→必ず「チェックイン日と予約者名」を記入してください! - チェックインの際は名前フルネームで
→予約番号はいりません!フルネームをゆっくり教えてください! - 連泊の時は必ずドアノブを使って!
→清掃必要かどうかの意思表示をしっかり示してください! - 帰るときにベッドを綺麗にしないで!
→ぐちゃぐちゃのほうが清掃しやすいです! - チェックアウト後の連絡は?
→「予約者名・日付・部屋番号」の3つがセット!
なにか参考になるものがあれば幸いです!!
これで旅行のホテルステイを満喫してください!!!
コメント