僕は現在、同性パートナーとお付き合いしています。しかし僕たちには「結婚」という未来はありません。まだまだ日本では同性婚の法整備まではいかないからです。
そうなると必然的に遠のいてしまうのが「結婚指輪」という存在です。『結婚しないカップルは結婚指輪をつける権利がない』と僕は思ってしまうからです。
そんなLGBTQカップルや、様々な理由から結婚できない・結婚しないカップルのために「ふたり指輪」というペアリングが誕生しました!!
この指輪に対する製作者「杉原賢さん」の熱い想いにすごく共感し、1人でも多くの人に知ってもらいたくて記事にまとめました!
「ふたり指輪」の存在をまだ知らないという方、僕に5分だけ時間をください!この記事を読んで、是非「ふたり指輪」について考えてみてください!
男同士・女同士でも
ペアリングがほしいという方々!
是非この記事を読んでください!
トップ画像引用: https://connect.switchdeswitch.com/
2020.10.19追記
先日、ブランドサイトが大きくリニューアルされました!そのため、本記事の画像も一部差し替えています。
本記事の表記はそのままにしています。
2021.11.4追記
「CONNECT」が2021年度グッドデザイン賞を受賞しました!本当におめでとうございます!
【同性ペアリング】そもそも「ふたり指輪」とは?
まずは「ふたり指輪」がどんなものなのか、概要を説明していきます!
ずばり”ふたり指輪”とは、
note「 結婚指輪じゃなくてもいい。 “ふたり指輪 Switch de Connect” 」より引用
「結婚」の形にとらわれない “ふたり専用の指輪” です。
最初これを読んだときに僕は
つまりどういうことだ???
と、フリーズしてしまいました(笑)しかし、全ての説明を読んでから最後にもう一度この文章を読むと納得します!だからこの記事を読み終わったら、もう一度さっきの文を読んでみてください!
では説明に戻ります!
「一部の人にとって『”結婚指輪”は差別用語』なのかもしれない」
note「 結婚指輪じゃなくてもいい。 “ふたり指輪 Switch de Connect” 」より引用
という製作者の想いから、すべてのカップルがもっと自由に、そして傷つく必要のない人が傷つかなくて良いよう、”結婚指輪”という言葉を使わずに、結婚指輪相応のジャンル・商品を新しく作りました。
この記事を作成したのは2020年3月ですが、2020年1月29日にブランドリリースされたばかりなのに、すでに多くの問い合わせがあるため、公式ホームぺージからパンフレットを注文して受け取るまでに1週間前後かかるとのことです。すごいですよね!!
【LGBTQペアリング】「ふたり指輪」は誰が販売してるの?
この「ふたり指輪」をつくられたのは、「杉原賢さん」。
両親がジュエリー職人であり、杉原賢さん自身もジュエリーの専門学校を経てジュエリー職人となりました。専門学校卒業後から昨年2019年4月まで、東京・表参道「オーダーメイドジュエラーSORA」においてデザイナーをされていました。
デザイナー時代の4年間で、約1000組のカップルの結婚指輪・婚約指輪をデザインされたというのですから、本当にすごいですよね。
しかし、デザイナー界でこれほど成功を収めていた杉原さんが、なぜわざわざ新しいジャンルである「ふたり指輪」を作ったのでしょうか?
【LGBTQペアリング】杉原さんのこんな経験から生まれた
約1000組のカップルの指輪を手掛けた杉原さん。その1000組の中には同性カップルなどの「結婚という選択肢を選ぶことができないカップル」や、様々な理由から「結婚という選択肢を選ばないカップル」もいたそうです。
それらのカップルと向き合う中で、
「一部の人にとって『”結婚指輪”は差別用語』なのかもしれない」
note「 結婚指輪じゃなくてもいい。 “ふたり指輪 Switch de Connect” 」より引用
と思うようになったといいます。
そして杉原さん自身も、国籍の問題で婚約者との結婚を反対されるというつらい経験がありました。結婚が遠のく際に、自身の結婚指輪制作を中止しようとした瞬間、
「左薬指に着ける指輪は”結婚をアピール”するためのツールなんだ」
note「 結婚指輪じゃなくてもいい。 “ふたり指輪 Switch de Connect” 」より引用
つまり、「結婚を許されていない自分たちには、着ける資格がないんだ」
と思うようになり、結婚指輪に対して強いコンプレックスを抱くようになったそうです。
しかし無事に夫婦になることが
できたそうです!!
本当に良かったです!!!!
様々なカップルの人生に向き合い、そしてご自身の複雑な経験があり、その強い思いからこの「ふたり指輪」は誕生したのです。
【LGBTQペアリング】すべてのカップルに「ふたり指輪」を
結婚指輪に対して、僕自身は良いイメージがありません。
杉原さんごめんなさい。笑
「結婚した男女がつけるもの」として作られている印象が強く、僕たち同性カップルにはつける権利がないと言われているようなものだなって思ってしまうからです。
実際にペアリングを日常的につけている同性カップルもいますが、本当にごく一部ではないでしょうか?僕自身、同性カップルの方々はまわりにたくさんいますが、日常的にペアリングをしているカップルは僕のまわりにはいません。
異性愛カップルの方々には(仕事や生活の支障がない限り)結婚指輪をつけることが当たり前のことでも、僕たち同性カップルにとっては「指輪をつけないことが当たり前」のように思います。
また、仲良い友達が左薬指に指輪を付けていると、「僕が手に入れることのできない『結婚』という概念と『結婚指輪(婚約指輪)』という物質を手に入れたんだ」と感じ、とんでもなく遠い存在になってしまったように感じてしまいます。
杉原さんもおっしゃる通り、「左薬指に着ける指輪は”結婚をアピール”するためのツール」なんです。その概念に僕は苦しんでいました。
杉原さんは、僕のような人の気持ちや杉原さん自身の経験をもとに、すべての人が傷つかない選択肢をとれるようにと「ふたり指輪」という新しい概念をつくり上げたのです。
こうやって
新しい仕組みを作れる人
本当に尊敬します。
「ふたり指輪」の背景を知り、様々な人が苦しまなくて良いようにという杉原さんの「ふたり指輪」に対する想いに感動し、僕は「たくさんの人にふたり指輪を知ってもらいたい!」と思い、このような記事をまとめました。
「LGBTQに向けた指輪」ではなく、「ふたり指輪」を
そしてもう1つ、LGBTの方々に向けた杉原さんの熱い想いを皆さんに伝えたいんです。
それが、以下の杉原さんからのメッセージです。
ふたり指輪は、LGBTに向けてつくった指輪ではありませんが、だからこそ、LGBTの方に浸透させたいと強く思っています。
近年ジュエリー業界では「LGBTに向けた指輪」と公言するようなブランドがいくつか登場し、「これは、いよいよまずい」と思ったのが、ふたり指輪を生み出すきっかけとなりました。
もし私がセクシュアルマイノリティだとしたら「LGBT用」とラベリングされたものを素直に喜べるだろうか?否、「俺はその枠内でしか自由になれないのか?」と不快な気持ちになるはずだと思いました。
現代のビジネスマンは「解像度を上げよう病」にかかっていると思います。なんでもかんでも「100人中1人に深く刺せればいい!特定の人間を思い描いて商品をつくれ!」といい、挙げ句生まれたのが「LGBT用の指輪」という商品です。
100人中1人に深く刺せても、残り99人は本来傷つかなくて良かったことで傷つくことになる。そう思いました。
確かにものによってはLGBT専用というものが「ありがたい」と思うものもあれば、「有難迷惑」と思ってしまうものもあります。
先日「LGBT用学生制服」というものが話題になりましたね。なんでもかんでもLGBT専用ってすればLGBTの人が喜ぶっていう考えが間違っていますよね。笑
そのことに気づき、体現している杉原さんは本当にかっこいいです。。。。。
こんなに素敵な想いが詰まっている「ふたり指輪」、めちゃくちゃ素敵じゃないですか???
【セクマイペアリング】この記事を読み終えた人にお願いがあります!
この記事を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!!
ここまで読んでくださったあなたにお願いがあります。
杉原さんの「ふたり指輪」という取り組みは、知名度を上げて人々の価値観を変えていかなくては本当の意味がありません。
そこで以下の何かをトライしてみてください!
- 少なくとも1人に「ふたり指輪」の存在を教える
- 大切な人と「ふたり指輪」について話し合う
- 僕のこの記事をシェアする
- 杉原さんの以下のツイートをリツイートする
これをやるだけで、僕たちや僕たちの子ども世代の未来が明るくなります。「小さな1つをやること」と「何もやらないこと」の差は本当に大きいです。素敵な未来の実現に、あなたの力をほんの少しだけ貸してください。
これからも僕は杉原賢さんを、そして素敵な想いがたくさん詰まった「ふたり指輪」を応援し続けます!
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