ゲイって生きるの、つらすぎる…
そうやって思っている人はいませんか?
実際僕も10代の頃は思っていました。特に高校生の頃は周りの人は彼氏・彼女のカップルができていて、まるでテレビドラマのようなキラキラした高校生活を送っているのを見ると、極度の虚無感をおぼえました。
皆みたいに恋人がほしい!
でもゲイだってバレたくない。
なんで僕だけつらいんだろう…
こんな気持ちを抱きながら毎日生活していました。
でもそうやって思いながら生活しているのはちょっともったいない!そこで僕に5分だけ時間をください!
きっとこの記事を読めば、人生について少し明るく考えられるようになります!この記事であなたの人生について、少し向き合ってみませんか?
「つらい」原因は昔の日本の同性愛に対する価値観のせい?
僕が同性である男性を好きだと自覚してから、自己肯定感を抱けなくなった理由は、これまでの日本社会の価値観が関係していると思います。
今でこそLGBTに対する理解がかなり進んだと思いますが、僕が高校生の頃は「オカマは笑いの対象」「同性愛は気持ち悪い」という考え方が一般的で、「同性愛=オカマ」と思っている人も多かったのではないでしょうか?
テレビなどを中心に、このような情報発信をしていたので、多くの非当事者は何も考えずに情報を受け取り、各々の価値観に落とし込んでいったように思います。
当事者自身も少なからずテレビなどの影響は受けていたでしょう。僕は「同性愛=オカマ」という考え方から、
僕も大人になったらこういう女装をしながら
こういう話し方になるんだ…
って落ち込んでいた時期があったのも事実です。
そんな日本社会で生活している当事者は、自身のセクシャリティがバレないようにヒヤヒヤしながら生活している人も多かったことでしょう。(これに関しては「現在も」という人も多いかもしれません。)
たとえバレた時に批判をされたとしても
全然気にしない!自分は自分!
と割り切れる人もいるかもしれませんが、僕には到底できません。だからこそ誰かにカミングアウトや悩みを相談することもできずにいました。
カミングアウトすれば、
私を差別してくださいね〜!
と言っているようなものだって思っていたからです。
カミングアウトしてもメリットがないのでは…?いいえ!
MabelAmber / Pixabay
そう、以前の僕はカミングアウトがデメリットでしかないと思っていたんです。ただ僕はカミングアウトすることで、以下の2つを得ることができました!
- 本当に思っていることを言えるようになった
- 友達の輪が広がった
①本当に思っていることを言えるようになった
これは僕にとってとても大きいことでした。僕のストレス発散法は思ったことを言葉にして誰かに聞いてもらうことでした。特に悩み事があるときに誰かに相談できることは本当に良かったです。
そして嘘をつく必要がなくなったこともあげられます。恋愛の話になったときに、好きな女性のタイプの話だとか、結婚の話だとか、1つ1つ嘘をつかなきゃいけないことに疲れていました。
もちろん嘘をつかずに全部スルーすることもできますが、それをずっと続けているとめちゃくちゃ執拗に聞いてくる人がいます。そうなるともっとめんどくさい。笑
しかしカミングアウトしてからは存分に好きな男性のタイプとか、今までの笑えるリアル体験談を披露できるようになったので、生きやすくなったな〜の一言です!!
本当に思っていることを言葉にできるだけでストレスがどんどんなくなります!反対に今までこんなにストレスになっていたんだ~と再認識することができました。
②友達の輪が広がった
カミングアウトすることによって、友達の紹介でLGBTの人と繋がる機会がかなり増えました。
アプリ上で知り合うのとは違い、お互いの共通の友人がいるからこそ安心感があります。また共通の友人から話題が広がりやすいので、友達になるのに時間は要しませんでした。
仲良くなる上で、身元って大事だな〜って思います!!
僕も若いころに自殺を考えたことがあります!今はないですよ!
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カミングアウトしたからといって、現実の問題が解決されたわけではありませんでした。LGBTに対する差別や生活のしにくさという根本的な問題は残ったままです。
僕が人生に絶望した1番のことは、歳を重ねるごとに将来子どもを授かることができないことを実感しつつあることでした。
いずれは結婚して子どもができて家族ができて家族に看取られて死を迎える、と勝手に思っていたのです。(同性である男性が好きと自覚した上で、です。)
でもそれができないことをどんどん実感していくんです。そもそも結婚すらできないじゃん!って。
一度しかない人生だし昔からずっとしたかった結婚ができないってめちゃくちゃ悔しいじゃないですか。だから悔いが残らない人生にしたくて、高校生のころから同性婚のこととか、養子のこととかをめちゃくちゃ調べていました。
でもやっぱり僕に無理なんだ〜って悟りました。特に同性カップルが子どもを授かることが法律上でも色々問題あるし、偏見もめちゃくちゃある。
子どもをさずかって自分が幸せになりながら子どもが偏見に苦しむのと、僕らが子どもを持たないで子どもが偏見から逃れて生活できるのと、どっちがいいんだろうって高校生ながら考えました。
僕は後者を選びました、その考え方は今でも変わっていません。
え?じゃあ僕って今何のために生きてるの?
僕のなりたい将来像が1つもかなわないじゃん…
ゲイとして生きるのがつらい…つらすぎる…
って突然気づいてしまったんです。そしたらもう生きている意味が全然わからなくなって、毎日毎日泣いてました。なんで僕だけこんなに苦しい思いしているんだろって。
そうしたらどんどん生きる希望なんて見出せなくなっていきました。
でもただ死ぬのも怖いんですよね。人間って不思議なもので、死ぬ勇気はないんです。人間って弱い生き物だな〜って、無力さを痛感しながら毎日生き延びていました。
【ゲイ】同性が好きでつらい気持ちは皆同じ!
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大学生になって色々なゲイの人とリアルする中で、他の人の価値観や人生のつらかったことを知りました。
そしたら案外皆同じ考え方や同じような過去を経験していて、めちゃくちゃ安心しました。今までは異性愛の人たちに囲まれて、僕だけが異常なんだって思っていたけど、同じような人たちもたくさんいるんだって知ることができました。
しかも同じようなつらい経験がある人だと、話を本当に理解してくれるので僕の心の支えになりました。ゲイとして生きていてつらい気持ちは皆同じなんだな〜って学びました。
またノンケを好きになってしまった高校時代、本当につらかったんですが(笑)、高校生の当時は、
僕が同性だから付き合えない
って心の底から思っていました。でも実際どうでしょう?もし僕が女だったから付き合えたのか?って。
異性愛同士の人でも、告白しても付き合えない、そもそも振り向いてもらうことすらできない、ということだってあるじゃないですか。
好きという気持ちでつらい思いをするのは、同性愛も異性愛も、みんな同じなんだって気づくことができました。
そう感じたら人生の孤独感は一気になくなっていきました。
ゲイが生きていてつらくなったら、味方をつくろう
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僕の場合の「ゲイがつらい」というのは「孤独感」からうまれていました。だからゲイをはじめとするLGBTの人たちと仲良くなることにより、その孤独感はどんどん薄れていきました。
良い出会いばかりではなく、苦労が絶えない人生ですが(笑)、それでもなんとかこうやって楽しく生きています。
過去のつらいことだって、もはや笑いながらこのブログに記事にしています(笑)高校生のころの自分からしたら、考えられないことでしょう!
だからこそ僕は言いたいです、今ゲイとして生きるのがつらくて悩んでいるのなら、少し勇気を出して、同じ当事者の人に会ってみることをオススメします。
最初から価値観がバチバチに合う人に出会えるとは限りません。少なくとも最初は5人くらいに会ってみてください。あなたの人生の味方になってくれる人に出会えると思います。
ゲイだって生きていれば、良いことがたくさん起こります!
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未来に希望を持てない気持ち、本当にわかります。僕もそうでしたからね。
でも笑顔で生活していれば良いことがたくさん起こります!良い人との出会いが僕の人生を大きく変えてくれました。今でも本当に感謝しています。
本人に言うと調子に乗るので、
あまり言わないですけどね(笑)
もちろん全ての問題が解決したわけではありません。しかし僕は今はこのように考えています。
- 結婚 → めちゃくちゃ素敵なウェディングフォトを撮る
- 子ども → 甥っ子・姪っ子を心の底から可愛がる
- 老後 → 今のうちから貯金などをしておく
くよくよしていたって良いことはありませんし、タラレバ言っていたって現実は変わりません。ポジティブになれたところから、自分の人生についてしっかりと向き合い、どんな将来を描きたいのかを今のうちから考えておきましょう!
人生一度きり!あなたの人生で良いことがたくさん起こりますように!
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