僕は高校生の時に、クラスメイトのノンケくんを好きになりました。
結局付き合うことはできず、僕は暗い高校生活を送りました。笑
今回はその後編!ノンケくんのその後について書いていきますよ~!
大学2年生のとき、Eから連絡が来る
無事高校を卒業し、僕は公立大学に進学しました。
ノンケくんとは全然違う大学。場所も全然違うところ。
別々の大学に通うことで、自分の悲しい気持ちを徐々に消すことができました。
とはいえ
かなり引きずっていましたけどね!!!笑
順調に大学生活を送っていた大学2年生のある日、同じ高校出身の友達Eから突然連絡が来ました。
ばん!久しぶり!
今度一緒にご飯食べに行かない?
このEとは同じ高校だったものの、クラスも部活動も3年間別々、ほぼ関わりはないけど校内で会えば話すくらいの仲でした。
そもそも高校生のときに、Eと2人で遊んだことなんてありません!笑
だから連絡来た時は正直、
え?なんで…?
という感情が強かったです。
しかも僕はEに対して苦手意識がありました。
僕が高校2年生の夏休み(ノンケくんへの気持ちが全盛期だったころ)、ノンケくんは部活以上に文化祭に向けての軽音のバンド練習が忙しく、僕と全然遊んでくれませんでした。
ノンケくんが所属していたバンドに、Eも所属していました。笑
そんな理由で高校生活では
Eのことを避けていました。笑
ごめんなさい。笑
高校を卒業していた当時、Eからの誘いを断る理由も見当たらなかったので、とりあえず会ってみることにしました。
そしてEは僕に
ばんと一緒に二丁目に行きたい!
と言ってきました。
えっと、つまり、
どういうことだ…?
実際に会ってみた
待ち合わせした日の待ち合わせ場所に行くと、そこにEはいました。
しかし「女性になったE」がそこにいました。
あ…!そういうことか!
と僕は色々と察しました(笑)
Eの高校生活〜現在
時系列がぐちゃぐちゃになってしまってすみません!笑
時間を戻し、高校生の時からこの日までのEのことについてまとめます!
Eは当時からとても可愛らしい男の子でした。声が高めで、背も小さめ。可愛らしいそのもの。笑
(多分この頃からすでにセクシャリティの違和感を感じていたんでしょう。)
そんなEはノンケくんのことをだいぶ気に入っていました。
同じバンドに所属することをきっかけに2人の中は縮まり、
いつしか「ノンケくんと僕」よりも「ノンケくんとE」という2人組の方が定着していきました。
そして僕がノンケくんのことを大好きだということをEは知っていたからこそ、高校時代は僕と距離を取っていたそう。
この頃からEは、
LGBT当事者として僕のことを気にかけていてくれたそう。
変な苦手意識を持っていて申し訳ない。笑
そして大学に入学後、Eは自分の人生を変えようと動き始めました。
性転換するためのお金を貯めるために、たくさん働きはじめます。
手術は巨額なお金が必要なため、貯めるのにはかなり時間がかかりましたが、
容姿を変えるのはその時からできるため、少しずつ女性の容姿に近づけていきました。
このセクシャリティの話はとてもナイーブな話題だからこそ、本当に仲のいい友達のみにしか言えません。
この頃から交友関係をだいぶ狭めたそうです。
しかし信頼していた友達にアウティングされ、SNSで画像が拡散。
こいつ、もともと男でこんな姿してるんだよ!やばくね?
などという文章とともに。
まるで変な動物であるような扱いをされたとEは言っていました。
そのほかにもデリカシーのない言葉を言われたりしたそう。
この出来事をきっかけに、Eは高校時代の友達をほとんど捨て、連絡を取ることをやめました。
同じLGBT当事者の僕に連絡をして「ご飯に行こう!」という流れになりました。
だからその日は、高校生の時には言えなかったお互いの気持ちを言い合いました(笑)
お互いに共感できる仲間ができて本当に嬉しかったです。
ノンケくんとの関係性
そして2人の話題は「ノンケくん」にうつりました。
あのあと私、ノンケくんと付き合ったんだけど、
色々大変でさ~
結局すぐ別れちゃったんだよね~
え?
もう予想していない言葉を聞いてしまって、僕はしばらくフリーズしました。笑
あの高校2年生の文化祭を機に、Eとノンケくんは付き合ったと言っていました。
あれ…
自分の中で時空がゆがんでいるのか…
それともこれは夢か…
でもその時期は確か美女と付き合っていたような…
フリーズしたあとの頭はもうぐっちゃぐちゃで、意味のわからないことになっていました。笑
でも一つ言えることは
聞きたくなかった事実だ!!!!
ということです。笑
ノンケくんは結局…
Eは高校生の当時、一応男の子として生活してました。
そこだけを見れば、ノンケくんは「バイ」と言えます。
しかし別れた後、大学進学後のEは「女性」として生きる道を選択し、今は手術も終え、戸籍上の性別も「女性」に変わりました。
だから今の状態だけを見ると、ノンケくんは「ノンケ」だとも言えます。
高校生のとき、Eはノンケくんと付き合い、僕はノンケくんにフラれました。
僕は今までずっと、「男だから」ノンケくんにフラれたと思っていたのですが、
きっとノンケくんは、僕のこともEのこともしっかりと考えたうえで、Eと付き合うことを選んだんだと思います。
高校生の当時、ノンケくんは僕よりもずっと大人でした。
「セクシャルマイノリティとして生きるのはつらいことだ」
と思っていたけど、
それって自分がそう思い込んでいるだけで、世間は案外、自分が思っている以上に寛容なのではないか。
偏見にまみれていると、自分が自分にレッテルを貼っていただけなのではないか。
Eとノンケくんの関係性を知り、もちろんショックを受けたことも事実ですが、それ以上にノンケくんへの気持ちを吹っ切る大きなきっかけになりました!
もはやノンケくんのセクシャリティは何か
断定するのが難しくなってしまいましたが
他人がどうこう言うことじゃないですね。笑
どのセクシャリティに属するのかって
生きていくうえで案外気にしなくていいことなのかも。
僕自身のセクシャリティに対する考え方
ようやく私の人生が始まった!!!!!!
と、キラキラした表情で言っていました。
高校生のときのEと、いま目の前にいるE。
性別がEのあるべきほうになり、僕はなぜか取り残された感覚を抱きました。
どこか遠くに行ってしまったような感じでした。
しかもEの行動力、本当に尊敬します。
僕自身もこれまでずっと自分のセクシャリティに違和感を感じ、自分は男なのか女なのかずっと悩んでいましたが、
Eの変化を知ったことで、僕がなりたいのは女性というわけではないということがわかりました。
ようやく自分のセクシャリティがわかってきた瞬間でした。
しかも無理に白黒はっきりつけなければいけないわけでもないな!って思えるようになりました。
もちろんモヤモヤは今でも残っていますけどね。笑
色々なことを知った夜になった
Eから、2人が付き合っていたことを言われた時は、ビックリとショックで死ぬかと思いました。笑
でもある意味知れてよかったです(笑)そう思い込むようにしています(笑)
そして自分のセクシャリティに対する理解が深まった日にもなりました。
今でもEとは定期的に連絡を取り合い、ご飯にも行くような仲になりました。
僕にとってEは良き理解者であり、いつでも僕のことを助けてくれています。
だから僕も、Eから見た時にそんな存在でありたいなって思います。
これが僕のノンケくんに対する恋の結末でした(笑)
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