僕のTwitterでは質問箱を設置していて、定期的に皆さんからの質問に答えています!色々な質問を送ってくださり、本当にありがとうございます!
それらの質問の中で、テーマが深い質問をしてくださった方がいました。その質問がこちらです。
初質問箱失礼します。←人生初です。
私はバイなのか、なんなのか、よく分かりません。人間は誰に対しても、相手を愛することができると思います。同じ命を持って、この世界に生きて、今、存在している。それだけで大切だと思います。でも、恋愛感情とかいうのは、こういう愛ではないように思います。そして恋愛的な意味での「人を好きになる」というのを考えても、自分は女だから、相手は男なのか、同性愛でいいということなら女でもいいのか、そもそも自分は体が女だからといって、その異性は男なのか、性認識が男なら異性は女なのか、考えれば考えるほどわからなくなります。そしてなんとなく好きだと思う人は沢山いる。男女関わらず。だとして何をもって相手を好きだと言えるのか。ばんさんは人を好きになるってどういうことだと思いますか。
ブログで書かれていたらすみません。ばんさんのブログを見つけて、こういう悩み持つ人は同じようにいると思って楽になりました。ありがとうございます。これからも、無理のない程度にゆっくり更新してください!救われるひとは多いと思います。ファイトー!
長文失礼しました。
最後にはとても嬉しいメッセージも書いていただきました。本当にありがとうございます!
こちらの質問について、僕自身も長い時間をかけてしっかり考えて、ちゃんとお答えしたいと思ったので、ブログ内にて質問を回答します!
皆さんも是非「人を好きになるとなどういうことか?」を、一緒に考えてみませんか?
質問主さんへ。
回答が大変遅くなってしまい申し訳ございません!
そして僕なんかのアカウントで、
人生初の質問箱に投稿してくださり、
本当にありがとうございます!
ご納得いただけるかわかりませんが、僕なりの考えをお伝えしますね!
長文になってしまったので、時間があるときに読んでください!
まずは、今回の質問箱でのテーマを整理します!
かなり長文の質問箱だったので、僕の考えを話す前にテーマを整理しますね!僕は以下の2点が大きなテーマだと考えています。
特にテーマ②が、今回の質問の本題ですね。このテーマ②を考えていく上で、テーマ①もかなり重要なので、先にテーマ①から考えていこうと思います。
【テーマ①】人間は誰に対しても、相手を愛することができる。
このテーマ、おっしゃる通りだと思いますし、僕もそう考えています。誰が誰を愛しても良いし、その権利は皆平等に持っています。
しかし質問主さんは「恋愛感情は、こういう愛ではないように思います」と考えています。皆さんは、どう思いますか?
僕は「恋愛感情=愛」だと思っています。なぜならば(その恋愛がモノになるかは別として)、恋をするのも愛するのも、誰が誰を選んでも良いと思うからです。
では逆に【なぜ「恋愛感情はこういう愛ではない」という考えが生まれたのか】という点について考えていきましょう。
なぜ「恋愛感情は、こういう愛ではない」という考えが生まれたのか
この考えが生まれた背景には、日本の教育制度と文化が大きく関わっているように感じます。
僕たちは日本で生活していると、小さい頃から「男と女」という2つの概念で教育されています。
- 男女別々のランドセルの色
- 友達の名前を呼ぶのは「名前+くん」「名前+ちゃん」
- 男女別々の制服
- 男女別々の授業(体育など)
- 男女での婚姻制度
- 結婚式は「ウェディングドレスとタキシード」
- 家族の親は「男と女」
その他にもたくさんあると思いますが、どれも「男」と「女」という2択なのです。それ以外の選択肢がありません。
そして小さい頃からずっと2択の教育を受けてきたので、その人の中で「2択」という概念が植え込められてしまい、年を取れば取るほどその概念が強固なものに変わっていってしまいます。
だからこそ
ゲイカップルが結婚式をあげるときに
「どっちがウェディングドレスを着るの?」
という疑問が生まれるんだと思います。
僕が学生の頃も、男女という概念に苦しめられていた。
Myriams-Fotos / Pixabay
僕が高校生の時、クラスメイトのノンケくんを好きになりました。その時はまさに、
- 僕自身は、男なのに…
- でも好きになってしまったノンケくんも、男…
- なんで男が男を好きになってるの…?
- なんで僕って男で生まれてきたんだろう…
- そもそも僕って、男なの…?
という無限ループにハマっていました。考えても考えても、納得ができる答えは見つかりませんでした。誰かに相談できる内容でもないし、相談したからといって答えが見つかることはありませんでした。
そしてノンケくんに告白して失恋した僕は、更に負のループにハマっていき、抜け出すのにかなり苦労しました。笑
無限ループから抜け出すために、僕がしたことは?
PhotoMIX-Company / Pixabay
大学生になっても、ノンケくんとの恋を引きずったままだったので、一歩踏み出すために「恋人をつくろう」と思いたったのです。そこで僕はゲイアプリなどを通して、色々な人に会うことにしました。
ゲイの人だったら、
恋愛関係のセクシャリティは一致しているから、
恋人ができるはず!!
と思っていたのですが、本当に全然、恋人はできませんでした。今考えるとその原因は「相手のことをゲイの男性であること」という前提でしか見てなくて、僕が相手の中身を深く知ろうと思えていなかったからだと思います。
ひどい話ですよね。
当時リアルしていた男性の皆様に
本当に誤りたいです…
そういう経験と自分の中の気づきから、「人を好きになるって、自分のセクシャリティや相手のセクシャリティ以上に、お互いの中身をしっかりと見つめなきゃいけないんだ!」ってようやくわかりました(遅)
アメリカ帰国子女の友達に「視野を広げたら?」と言われた話
大学卒業後は色々な接客業を通して、様々な人に出会いました。その中でも印象的だったのは、高校までアメリカで育って、大学から日本で生活している人に出会いました。
思ったことはなんでもズバズバ言う人で、最初は苦手意識があったのですが、途中から「この人の言葉には全て説得力があって、本心で言ってるんだ」と気づいてからは、なんでも話す中になりました。
その友人に、ゲイとして日本で生活することの生きづらさについて相談した時、
日本での生活がまだ長くないからよくわからないけど、
アメリカだったら、
男同士で手をつないで歩いててもなんとも思わないし
男2人で子どもを育てても「そういう家庭なんだ〜」くらいだし。
海外で生活することも、選択肢に入れてみたら?
海外に行ったら色々な人がいるから、視野を広げてみたら?
と教えてくれました。僕って、なんて小さな世界で生きてたんだろう、ってその時に気づきました。
【結論】質問主さんは、性別という縛りに縛られているのかも!
日本でずっと生活している僕たちは「男と女」という2つの選択肢に縛られて生活をしています。だからこそ1人1人の頭の中にある価値観も「男と女」という2択になっています。
その価値観があるからこそ、白黒はっきりさせたい気持ちもすごくわかります。僕もかつて、そうやって思っていたからです。
それは「あなたが悪い」のではなく「日本社会がそうさせているので仕方ない」のだと思います。
「男と女」という2択の概念を捨てれば、「恋愛感情=愛」という価値観が体の中にスッと取り込めると思います。
【テーマ②】人を好きになるってどういうことか?
僕たちは「男は、こう」「女は、こう」という価値観に邪魔されていて、本質が見えにくくなっています。でも、僕が考える【人を好きになる】とは、以下のような感情だと思っています。
- この人と一緒に居たい
- この人と家族になりたい
- この人と一緒に幸せになりたい
そこには「僕が男だから」「相手の性別がこうだから」ということは関係ありません。
相手の中身をしっかりと見つめて、自分自身の気持ちに正直になって心の声を聞けば良いのだと思います。
もちろんそこには、性別という壁は立ちはだかります。それは仕方がないことです。だからといって「相手が同性だから、無理だ…」「異性を好きにならなきゃいけないんだ…」と思う必要もありません。
考えすぎてしまうと、疲れてしまうと思います。だからこそ、価値観をシンプルにすると、とっても生活しやすくなりますよ。
【参考】パンセクシャルという可能性もあるかも?
質問主さんは冒頭で「私はバイなのか、なんなのか、よく分かりません」とおっしゃっていましたが、もしかしたら、パンセクシャルなのかもしれません。
パンセクシュアルとは、「好きになるにあたってセクシュアリティを条件としない」というセクシュアリティを指します。言い換えると、「好きになることに相手のセクシュアリティなんて関係ない」という考えを持つ人ですね。
セクシュアリティ関係なく人を好きになる。そのため、視点を変えると「すべてのセクシュアリティを好きになる」と考えることもできます。
JobRainbowMAGAZINE「パンセクシュアルとは?【バイセクシュアル・ポリセクシュアルとどう違う?】」より引用
こういう言葉のおかげで、「男と女」という概念が更に広がるきっかけにもなりますよね。
僕のブログではまだ紹介していなかった言葉なので
詳細は是非JobRainbowさんにて御覧ください!
僕も近いうちに、記事にしてまとめます!
【まとめ】性別にとらわれず、好きになった人が好きで、良い。
かなり長い文章になってしまいましたが、僕の考え・結論はこちらです。
性別にとらわれず、好きになった人が好きで、良い。
「男と女」という価値観に縛られているため、上記のように考えるのは大変だと思います。でも、そうすることによって、劣等感を抱いていた自分に対してポジティブに考えられるようになるかもしれません。
自分の人生が少しでも明るくなるよう、少しずつ、変わっていきましょう。そういう人が日本で1人でも多くなることによって、日本での同性婚合法化が近づくんだと思います。
質問主さんの人生が、楽しくて明るいものになるよう、全力で応援しています!
質問主さん、
ご質問ありがとうございました!
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