僕はセクシャリティに対して、いまだに違和感を抱きながら生活しています。ゲイであるような、Xジェンダーであるような、そもそもどちらでもないような。
それほど「Xジェンダー」というものは、言葉で表現しにくく、非当事者に説明しにくいものなのです。
今回の記事は、そのXジェンダーの意味の解説とXジェンダーに関する僕の悩みをまとめました!!!
僕は「Xジェンダー」なので
当事者としてわかりやすく説明できるよう
がんばります!!
そもそも「Xジェンダー」とは?
まずは「Xジェンダー」という言葉の解説をしていきます!
Xジェンダーとは「身体的性別に関わらず、性自認が男性にも女性にもあてはまらない」という性自認を指す、日本でうまれた言葉です。
JobRainbowより引用
(中略)
一般的にXジェンダーの性別としては、中性・両性・無性・不定性の4つがあるとされています。
Xジェンダーの特徴は、「性自認が男性とも女性とも断定できない」というものです。
それってつまりどういうこと?
とXジェンダーでない方(特にLGBT非当事者)はそう思うでしょう。
しかしXジェンダー当事者自身も、自分の性についてはっきり断定できる根拠がありません。そのため自分でもよくわかっていないという人が多いと思います。
Xジェンダーには、どんな悩みがあるの?
ここからは僕の悩みを紹介していきます!
結構たくさんありますが、
大きくわけて6つ紹介します!
- 自分の性が確定できない
- 家族と不仲になる原因に
- 「男らしさ」を求められるとつらい
- 勤務先の男女別仮眠室で困る
- 恋愛観が合う人が少ない
- 人間関係のトラブルを招きやすい
【Xジェンダーの悩み①】自分の性が断定できない
俺は男で、ゲイが好きです!
などのように、自分の性についてしっかりと言葉にできる人が本当に羨ましいです。
僕は性自認がどっちなのかがわからないため、そこでまずモヤモヤ。
そして言語化できないモヤモヤとなぜ言語化できない理由をうまく説明できないモヤモヤが、結構ストレスにつながります。笑
しかも性自認がわからないことを理解してくれる人が少ないため、またそこでもモヤモヤします。笑
理解しにくいその気持ちもわかるんです。
ほとんどの人は性自認がはっきりしている人から
それがいわゆる「普通」なんですよね。笑
自分のことをしっかり理解して言葉にできることはとても幸せなことだと僕は思います!
【Xジェンダーの悩み②】家族と不仲になる原因に
家族観についてはまた別の記事でまとめたいなと思っていますが、僕は父からかなり嫌われていました。
(もう離婚済なので父とは連絡を取っていません。)
僕は兄弟がたくさんいるのですが、その中でも僕だけ「その性別らしい生き方」をしていないことが父は嫌だったそうです。
お前は男なんだからもっと男らしく生きろよ!!!!
と怒鳴られたことが何度もあります。
恐らく父からしたら本当に僕のことが嫌いだったらしく、兄弟の中の優先順位はいつも僕が最後。
兄たちはスポーツをやっていて、勉強の成績も優秀。だから試合にもよく父が付き添っていました。
僕がテストで満点を取ったとしても褒められず、吹奏楽部に入部してからコンクールを観に来てくれたことはほとんどありません。
極めつけは大学受験のときで、僕が行きたかった大学の少し偏差値の低い私立大学を受験しました。
その大学は特待生度があって、特待生S・特待生A・特待生B、一般合格という4種類で入学できます。
本当は全額免除の特待生Sになりたかったんですが、結局は学費半額免除の特待生Aで合格しました。
とはいえ国立大学よりも学費安く済むから全然いいっか!!
と思ってすぐに家族に報告したら
なんでSじゃないんだよ!!!!!!
Sじゃなかったら入学させないって言っただろ!!!!
と。いや「Sじゃないとだめ」ってそもそも言われてなかったんですよ。笑
そして結局本当にこの大学に入学させてもらうことはできず、僕はそんなに興味のなかった学部の公立大学に入ることになりました。
今までの人生の積み重ねとこの出来事で僕の人生から父という存在を消しました。それから今日まで1度も父と話していません。
小さいころにもっと男らしい存在になるようにすべきだったのかな~
そうすればもっと家族が仲良かったのかな~
と、ふと思う瞬間があります。この点もまだ答えは見つかっていません。男性の体で生まれてきたら、男性らしく生きなければいけないんですかね…
【Xジェンダーの悩み③】「男らしさ」を求められるとつらい
このような幼少期だったからこそ「男らしさ」を求められることにとても抵抗感があります。
男らしい服装。
男らしい髪型。
男らしい立ち振る舞い。
それから逸脱すると、
あの人の歩き方見た?
なんか女っぽくない?
みたいな陰口を言われます。そういうことを言われるとやっぱり傷つきます。
だから男らしくなろうと思った時期もありますが、結局無理に頑張ることで自分自身が疲れます。
僕はストレス体質なので
結局何をやってもストレスがたまっちゃうんです。笑
あとは、「男性だから重い荷物持ってくれる」とか「女性に気を遣う」とか、
正直どうでもいいわ!!!!!!!
って思いながら生活しています。
これがもし「僕は女性になりたいんです!」という人なら真っ向から反対できますが、僕自身は別に女性になりたいわけではないので、なんだかどっちつかずの立場になってしまいます。笑
そう考えると「男らしさ」を求められても仕方がないのでは?と戻ってしまい、結局自己否定につながってしまうんですよね。
【Xジェンダーの悩み④】勤務先の男女別仮眠室で困る
以前勤めていたホテルで、仮眠室を使用しなければいけないシフトがよくありました。
仮眠室は男女別々の大部屋のようなもので、僕は男性仮眠室を利用していました。その男性仮眠室ではほとんどの男性スタッフがパンツ姿で歩き回っています。
この環境に僕は耐えられずに上司に相談しましたが、結局改善されることはありませんでした。男女別々で使用しているからといってある程度のマナーは必要だと思います。
仮眠室とはいえ勤務先なので
自宅ではないことをしっかり認識してほしかったです。
【Xジェンダーの悩み⑤】恋愛観が合う人が少ない
「同性愛」であり「異性愛」であり、どちらでもない。
この感覚わかりますか?
恋愛感情としては異性愛という感じなんですよね。笑
だから実際に恋愛の話をする時の多くはストレートの方と話していたほうが共感できるし、相手にも価値観を共感してもらいやすいです。
しかし体の性だけで見ると男性なので「同性カップル」と分類され、法律に関することを調べるときは「同性婚」と検索しています。
このような話をするときは、当たり前ですが「ゲイ」の人と話すほうが共感してくれますね。
どんな人においても完璧に恋愛観が一致する人は少ないとは思いますが、こういう点でもXジェンダーの人は苦労がたえません。
【Xジェンダーの悩み⑥】人間関係のトラブルを招きやすい
昔から友達とトラブルになることが多かったです。
男女間に友情なんてあり得ない。
と言う人はたくさんいるし、思っている人も案外多いんだなと実感しました。
体は男で、性自認はよくわからないけど
仲良くしたいのは女で
じゃあ誰と仲良くしたらいいの ?
とよく思います。
こうやって結構恋愛感情が芽生えてしまうこともよくありました。
人の感情よ、
この世からなくなりたまえ。
と、この時期はよく思っていました。好きになってくれる人がいるってとてもありがたいことなんですけどね…
その他のXジェンダーのつらい悩み
それ以外にも「夢精がつらい!」という僕の性欲に関する悩みを紹介していますので、お時間があれば御覧ください。
Xジェンダーとして生きるって、想像以上につらいです。笑
少しでもXジェンダーのことを知っていただけたら嬉しいです!
そしてXジェンダー当事者の方が、僕と共通点を見つけて少しでも孤独感から解放されたら、この記事を書いた意味があります。
Xジェンダー当事者は悩みをかなり多く持っていて、しかもそれをなかなか相手に話せずにいます。
それは話しにくいというよりも「話しても理解されにくいことをわかっているから」のでしょう。なぜなら本人が自分自身のことをしっかりと理解できずにいるからなんです。
僕たちの悩みの根源はこの「自分のことがわからない」ことが多いです。これって想像以上につらいんです。笑
だからあまり追い打ちをかけるような言葉をかけないでください。それが僕からのお願いです。笑
コメント
この投稿をしてくれてありがとうございます
私は女の子に生まれて、でも不定性なのでその環境状況時々によって性別がコロコロ変わってしまうので、すごく辛かったです
これは家族も完全には理解もできないと思うし、周りも理解し難いと思うし、誰を好きになったらいいのかすごい悩んでいるのですが
この投稿をみて1人ではないんだな〜って思いました
ありがとうございます
かおるさん
コメントありがとうございます!僕も今までかなりつらい経験をしてきました。今でも自分のセクシャリティに悩む瞬間は多々あります。特に不定性って一番言葉にして説明するのが難しいからこそ、共感を得にくいですよね…
そんな自分の状況や感情を書き示すことによって、少しでも多くの人が「1人じゃない」「同じような悩みを抱えている人がいるんだ」と思ってもらえたら嬉しいと思い、この記事を公開しています。
かおるさんの話を聞くことはできますし、ある程度共感することができると思います。返信スピードは遅めですが、「ブログのお問い合わせフォーム」か「TwitterのDM」から連絡いただければ返信します。
1人で抱え込まずに、気楽に生きましょう!
LGBTばんブログ ばん