友達にカミングアウトされて
どうやって接してあげればいいのだろう…
ちょっと気まずい…
そうやって悩む人は多いはず。
僕は今まで良き友達に恵まれたため、カミングアウトしてそれほど嫌な経験はしていません。
そして医療系の大学に通っていたこともあり、「どうやって接するべきなのか」と友達から僕に直接質問されることもありました。
医療系の学部だと
必然的に講義で触れるテーマなので
理解が深く、ありがたかったです。
当事者について知ってもらい、悲しい思いをする人が少なくなってほしいので、カミングアウトされた側の人のためにこの記事を書きました!
この一歩は大きかった
カミングアウトする理由は人それぞれです。
- 相談できる相手がほしい
- 自分のことで嘘をつきたくない
- もっとオープンに生きたい
ただ共通して言えるのは
現状を変えたいという気持ちがあることでしょう。
僕が初めてカミングアウトしたのは
高校生の時の親友に対してでした。
その時の僕は
自分1人ではどうしたらいいかわからないから
相談できる人が欲しい!
と思ってカミングアウトすることを決めました。
現状を改善するためにカミングアウトする時、
当事者はめちゃくちゃ緊張と不安で入り乱れています。
拒まれたらどうしよう。
明日から態度が変わったらどうしよう。
いじめの対象になるかも…
カミングアウトするための一歩は
かなり大きいものです。
その感情は好きな人に告白するときやプロポーズするときと
似たような感覚だと思います。
僕はカミングアウト慣れしてきましたが
それでもやっぱり緊張します。
あまりカミングアウトしていない人なら
尚更緊張していると思います。
色々な感情と戦いながら、
あなたにカミングアウトすることを決めました。
なぜなら
「あなたにカミングアウトしても大丈夫!」
と確信を持てる信頼があなたにはあるからです。
そうじゃなかったら
僕なら絶対にカミングアウトしません。
緊張と不安を超える信頼があなたにはあるからこそ
カミングアウトをする一歩を踏み出すことができます。
この一歩がめちゃくちゃ大きかったこと、
そしてあなたのことを信頼していること、
まずはその点をわかってあげてください。
気まずいと思わずに、わからないことは直接聞いてほしい
kevinbism / Pixabay
前述の通りカミングアウトするということは
あなたのことをかなり信頼しています。
あなたとの関係をこれからも大切にしていきたいと思っているでしょう。
だからこそ信頼するあなたに影で詮索されたくないです。
あれ??
あの時○○ちゃんと付き合ってなかったっけ?
という会話もあるあるではないでしょうか??
セクシャリティの自覚するタイミングは人によって全く違います。
特に若い時だと
自分のセクシャリティがよくわからず
異性愛が当たり前とされるからとりあえず異性と付き合う人もいます。
もしくは同性愛だとバレたくないから異性と付き合う人もいます。
その背景は人によって様々。
僕も中学生の時、
自分のことがよくわからずに
同い年の女子と付き合いました。
そいうい背景に気づき
もし何か疑問を感じたのなら
僕の場合は「素直に自分に直接聞いてほしい」と思います。
そうすれば信頼しているあなたに自分の言葉で
今までの経緯をしっかりと説明できます。
ただ人によっては
「過去のことを触れてほしくない」
と思う人もいます。
どちらにせよ陰で詮索するのはやめましょう。
気まずいと思いすぎずに、いつも通り接する
StockSnap / Pixabay
カミングアウトされると、
特に人生で初めてLGBT当事者であるということを聞いたら、
これからどうやって接すればいいんだろう…?
と悩むかもしれません。
しかし答えは明快です。
これまでと同じくいつも通り接してください!
僕はいつも通り接してくれるほうが
とても安心します。
セクシャリティに関してまわりの人と少し価値観が違っていても
同じ人間に変わりありません。
もちろんそれによって
生きていて色々苦労することは多いですが
信頼している友達には
そのようなことで気を使われたくないんです。
だからこれまで通り接してあげてください。
逆に変に気を使われるほうが
すごくモヤモヤしてしまいます。
その人がいない所での会話に気をつける
mhouge / Pixabay
僕が1番怖かったのはアウティングでした。
アウティングとは、他人の秘密を本人の許可なく別の人に言うことで、人のセクシュアリティを勝手に第三者に言いふらすことという意味でよく使われます。
JobRainbow「アウティングとは?」より引用
信用している人にアウティングされるのは、本当に屈辱的なことです。
実際2015年にはアウティングの事件が大きく報道されました。
一橋大学アウティング事件
JobRainbow「アウティングとは?」より引用
2015年、一橋大学の法科大学院で起きたこの事件。ゲイの学生Aさんが同級生のBさんに告白したところ、告白されたBさんが「Aさんはゲイである」とLINEグループで発言し、アウティングされたAさんが精神的にショックを受け投身自殺してしまったのです。
非当事者からすると、
ほんの軽い気持ちで発言したのでしょう。
そこに悪意があるようには思いません。
しかしその軽い気持ちが
当事者の心を深く傷つけることを知っておいてほしいです。
僕の友達もアウティングを受けて
深く傷ついてしまいました。
そのため現在は日本を離れ
日本の友人との関係をほぼ断ち切り
海外で生活しています。
それほどセクシャリティというものは
当事者にとってかなりナイーブなものです。
当事者でないのならどんな場面でも
セクシャリティの話題に自ら触れないほうがいいと思います。
特に当事者本人がいないところでの会話には
本人のためにも気をつけてあげてください。
それでは最後に
今回の記事をまとめます!
- カミングアウトの一歩は大きかった
→この一歩は本当に大きいんです。
→あなたのことをかなり信頼しています。 - わからないことは直接聞いてほしい
→陰で詮索せずに直接聞いてみましょう。 - いつも通り接する
→変に気を遣わず、これまで通り。 - その人がいない所での会話に気をつける
→アウティングは当事者を深く傷つけます。
友達想いだからこそこの記事にたどり着いたのだと思います。
一当事者としてのお願いは
これからもその友達を大切にしてあげてください!!
コメント