ノンケに恋をすると、つらいですよね。笑
僕自身はつらかったですよ。笑
そのつらかった過去、実際に何がどうつらかったのかをまとめてみました!
内容がかなり長くなってしまったので、2記事のうち今回が前編です!
僕の人生そろそろドラマ化しようかな(嘘)
高校に入学し、同性のノンケくんと同じクラスに
高校に進学する頃、自分のセクシャリティが何なのかが全然理解できていない時期でした。
というのもこの時期まで「人を好きになる」という感情が皆無で
なんで「付き合う」という行為が必要なんだろう…
とさえ思っていました。
そんなフワフワした感情を抱きながら僕は私立高校に入学しました。
僕が入学した高校はなんでも成績順にしたがる学校。クラス分けは高校入試の成績順で決められました。
僕は一応トップクラスの「1組」に。そのクラスにそのノンケくんはいました。
ってことは一目惚れですか???笑
という声が聞こえそうですが、そんなことはありません。笑
実は最初、僕はノンケくんが本当に嫌いでした。笑
一人っ子で、いつもニコニコしていて、その笑顔でチヤホヤされていて、
愛情たっぷりで育って
かつ笑っていればなんでも許されていきてきたんだろうな~
と感じ、絶対に近寄りたくない、と思っていました。笑
いつもギリギリに登校してきて、宿題やってこない割には授業中いつも寝てて、それも全部笑顔でいれば怒られることもなく過ごしている姿を見ると本当に腹が立ちました(笑)
1組なのにこんなやついるのかよ、って
内心思っていました。笑
これほどに第一印象が悪かったのに、気づいたら仲良くなっていました。笑
第一印象が悪い人ほどあとで仲良くなって、良かった人はそれほど仲良くならないっていうのが、自分のなかでのあるあるでした。笑
高校1年生の夏休みまではどのクラスも人間関係がフワフワしていたと思いますが、夏休み明けからはいわゆる「イツメン」というものが形成されつつあり、
僕とノンケくんはほぼいつも2人で行動する仲になっていました。
クラスの人に
「2人いつも一緒だよな~」とか
「夫婦かよ~」って言われるくらい
仲良かったのを皆が知っていました。
同性のノンケくんをなぜ好きだと気づいたか
1年生の冬の月曜日、絶対に学校を休まないノンケくんが初めて学校を休みました。
ほぼ毎日メールしていたけど、その日はメールが返ってくることはありませんでした。
(メールって言うあたり、時代を感じますね。笑)
その次の日、ようやくノンケくんが登校したのですが、利き腕が包帯ぐるぐるになっていました。
この前の日曜日に部活の練習試合で激しく損傷し、腕の肉が見えてしまうほどの切り傷ができてしまったそうです。
そのときに神経も切ってしまって、全治一か月(くらいだった気がする)という診断を受けたそう。
その影響で昨日は病院にいたから学校に来れなかったと言っていました。
そんなにつらいことがあったのに、この日からも普通にいつも通りの笑顔で生活しているノンケくん。
僕は何もケガをしていないのにめっちゃ悲しくなって落ち込み、ノンケくんのメンタルの強さに心の底から尊敬しました。笑
ノンケくんは利き腕がほぼ使えないからうまくノートも書けず(とはいえ授業中ほぼ寝てるからそんなに影響なかったかも)、学校を休んでリハビリに行かなきゃいけない日もあったりしたので、
僕は全部の授業のノートをコピーして渡したり、学校生活で不自由ないように介護するようになりました!
今までは仲良く遊んでいるだけだったのに、このときは「ノンケくんのために何かしてあげたい!」という想いが強くなっていました。
その想いに気づいたとき、これが人を好きになるってことなんだ、と気づきました。あの感覚は今でも忘れられません。
え、でも僕男だよ…
しかもノンケくんも男だし、
中学からの彼女さんいるし…
当時、LGBTという言葉がまだ世に広まっていない時期だったので、自分自身が同性愛者という「普通・常識からはずれている人」になってしまったことに対してショックを抱いていました。
だからこのケガの直後、僕のメンタルはだいぶ不安定になっていました。
そしてそのことを隠そうと必死すぎて、急に焦ったり不機嫌っぽくしてみたり、意味のわからない感情が入り乱れていました。
自分の中で気持ちの整理がつかず、どのように行動すればいいのかがわかりません。
この考えは何をしていてもどこにいても、頭の中でずっとグルグルしていました。しかし考えたところで答えなんて見つかりません。
好きな気持ちを伝えたいけど、伝えた瞬間にノンケくんに拒まれたらどうしよう。
もし付き合えたとしても、ノンケくんが「ゲイ」っていうレッテルが貼られてしまってノンケくんを傷つけてしまうのは嫌だ。
そう思うようになり、僕は「ノンケくんが好き」という気持ちはずっとしまっておくべきだと思いました。
せっかく友達として仲良くなったこの距離感を大事にしたい。そして友達としてノンケくんのそばにいたい。それよりも近い距離にはいけない。
「それが僕の幸せなんだ」って言い聞かせていました。
ノンケくんに対する感情に気づいてからストレスと戦う日々
それから、ノンケくんに対する僕のぎこちない接し方が始まりました。笑
一番何がつらかったかっていうと、意識しないようにすると意識してしまって、返って変な態度をとっていることでした。
ノンケくんが気遣ってくれて「最近なんかあった?大丈夫?」とたまに声をかけてくれるんですが
盛大にあなたに問題があるんです!!!
と伝えたいけど、そんなこともちろん言えず。笑
当たり障りのない会話ができるように自分の気持ちを落ち着かせるのに精いっぱいでした。
運命のクラス替え
僕の通っていた高校では、定期テストや模試の成績を総合的に加味してクラス替えが実施されます。
最後の定期テストでノンケくんは大コケして1組から外されることに。
僕が通っていた学校のクラス替え制度がちょっと特殊で
7割近くの生徒はほぼ3年間同じクラスで生活します。
だから「クラスを外す=良くないこと」という
イメージが強かったです。
ノンケくんとクラスが別々になることに対する僕の気持ちは、7割くらいはショックな気持ち、3割は少し距離ができて安心した気持ちがありました。
クラスが離れることによって、友達としての距離を保ちやすくなるんじゃないかと思いました。
ノンケくんのいない新年度は不安ばかり
新年度が始まると、3割の安心していた気持ちがなくなり、10割ショックな気持ちになってしまいました。笑
今までクラスでは常に一緒にいたのに、クラスが別々になって話ができる時間がほぼ皆無になりました。
僕の見えないところにノンケくんがいると不安や心配な気持ちが大きくなり、授業中集中なんてできません。笑
僕の高校は校舎の作りがとてもいびつで、僕の教室とノンケくんの教室が結構遠くにありました。だからノンケくんの教室になかなか遊びにいくこともできません。
同じ学校に毎日登校しているはずなのに、学校内ですれ違うのは週に1回程度。それがもう珍しすぎて会うたびに
うぉぉぉぉぉっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
今日は会えたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
という感情がこみあげてきましたが、そんなことは本人に伝えることもできず、
よっ
としか言えず、話したいと思えば思うほど距離を取ろうとする自分がいました。
友達として仲の良い距離を保っていたい。でもそれ以上仲良くなりたい。
僕が抱く感情と、取っている行動のずれを感じ、それがどんどん乖離してきました。
まだ誰にもカミングアウトせずに一人でもがき苦しんでいたので、どんどんストレスがたまる一方。この時期の高校生活が本当に楽しくなかったです。笑
高校2年生の夏、ついに僕が動き出す
相変わらずノンケくんとの距離があったものの、定期的に連絡は取りあっていました。
高校の部活は3年生の5月で引退になる部活がほとんどで、部活における高校2年生の夏休みは本当に大事な時期でした。
僕もノンケくんも部活メインで夏休みを過ごしつつ、大学受験に向けた受験勉強もやり始める時期でした。
かつノンケくんは軽音部も入っていて、9月にある文化祭に向けてバンドの練習もあって、多忙な夏休みでした。
夏休みのとある日、ノンケくんから彼女と別れたという連絡が来ました。
うぉぉぉぉぉっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
彼女と別れたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
正直、本当に嬉しかったです(笑)本人には申し訳ないけど心の底からガッツポーズ!!
(もちろんそんなことは本人に言えず。本当に大好きだった彼女さんでしたからね。)
これを機に僕は大きく動き始めることを誓いました。
まず何をしたらいいかがわからなかったので、人生で初めて友達にカミングアウトすることにしました。
ただどうやって告白したらいいかなんて、相談したところでわからなかったですね。笑
勢いで同性のノンケくんに告白する
そうこうしているうちに、ノンケくんに新しい彼女ができました。
もう勝ち目ないやん!!!!!!!!
その彼女は学内でもトップクラスの美女と言われていた人。全米が泣きました。笑
でももう告白するって決めたので、ついにノンケくんに告白することにしました。
学校帰りに時間をもらい、駅の反対側の公園で僕の思いを伝えました。
正直、緊張しすぎて当時僕がなんて言ったのか覚えていません。
唯一覚えているのは、僕が話し終わった後の
「その気持ち、ありがとう。ちょっと考えさせて。」
という言葉だけ。その優しい言葉に僕はめちゃくちゃ嬉しくなりました。
しかしその日から今日まで僕たちが話すことはありませんでした。
ノンケくんに告白したことを後悔する時期
当時の僕は、告白したことをかなり後悔しました。
僕が告白していなかったら、
まだ友達として話していたかな。
放課後一緒に帰ってくれたかな。
同じ大学に行ったりできたかな。
毎日毎日同じことばっかり考えていて、なんでこんなにつらい思いをしなきゃいけないんだろうって思っていました。
そしてこの出来事を機に、僕のセクシャリティに違和感を覚えるようになりました。
それは「今のノンケくんへの気持ちは、自分が女としてノンケくんが好きだ」ということです。
しかし、それがつまりどういうことか、自分で自分のことが全くわかりませんでした。
いろんなことを考えれば考えるほど答えがわからなくなってくるような感覚。出口の見えない真っ暗なトンネルの中を一人でいるような感覚。
告白して付き合えなかったことよりも、この時期のこの孤独感が一番つらかったです。
このネガティブ思考から抜け出すのにはかなり時間がかかりました。笑
高校3年生になり、ようやく今までの自分に戻る
そして高校3年生になるクラス替えの時に、ノンケくんが1組には戻ってこないことを知り、ようやくその頃から自分の気持ちが安定して、以前の自分に戻っていくような感じがしてきました。
これが僕の初恋の2年間でした。笑
正直大学卒業するくらいまでずっと引きずっていましたがようやく吹っ切れました(遅)
多分これ以上好きになる人は人生でいないだろうなって思います。笑
でも僕自身もっとショックを受けることが数年後に起こるとは、この高校3年生の当時は思いもしませんでした。笑
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